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第32回「障害者による書道・写真全国コンテスト」宮城県大会 審査結果



 
書道部門総評
出品者が増加した事は何よりの喜びです。又、作品も毎年出品される方だけでなく、2回目、3回目の方々にも非常に進歩のあとが見られ充実した作品群でした。
入賞された方々、そして惜しくも入賞まで至らなかった作品はいずれも紙一重です。毎日の心の動きに筆を執ることが辛い時もあると思いますが・・・一歩一歩、一枚そしてまた一枚、心をこめて書くことを楽しんで下さい。
来年まで又、皆さんの作品と出会えることを楽しみにしております。 
加納 鳴鳳(宮城書芸院会長)
写真部門総評
第32回「障害者による書道写真全国コンテスト」宮城県大会、おめでとうございます。
多方面にお出かけになって撮影した力作を拝見し、皆さんの美意識の確かさを感じました。
今回は出品点数が少なかったせいか、上位陣の活躍にもかかわらず、やや低調の感が致しました。
今後も益々のご活躍を期待しております。 
佐々木 光一(公益社団法人宮城県芸術協会執行理事)



書道部門 優秀作品
 
「慈愛」
鎌田 久夫
全体のバランスを考えると二文字が少し重いか?とも思いましたが・・・。
“慈”に見る筆の運びの正確さ、豊かさを一番の魅力として決めました。
これにカスレや細線が加われば完璧です。
「愛敬」
久保原 六郎
毎年、快作を発表して下さっていますが、今年は雄大な流れの中にも丁寧さを忘れずに豊かに仕上げられています。実に好感のもてる作品です。
残念なのは文字間がやや詰まり、紙面下部が空いてしまいました。素晴らしい作品です。
「礙(無礙の礙)」
青山 良子
大きな運筆の中で遅速・濃淡と大変うまくまとめました。力量通りでしょうか。
重心の移動、最終の処理が加えていけば満足というところでしょう!
「海豹」
千葉 義博
端正な楷書、正統派にして厳しい線に美しさが加わりすばらしい作品です。どの点画にも張り詰めた精神が宿り、余白も明るく高い完成度でした。名前も丁寧だと・・・と思っています。
「森」
内海 綾
グッグッと筆の抵抗を感じきしみ、揺れて仕上がった“森”。この線の破れ、余白、生命感は見る者をひきつけます。これから更に期待できる人です。楽しみです。
「決心」
大槻 弘
やや重い感じですが堂々とした筆の運びは何とも魅力的です。形もガッチリとして“決心”の言葉にマッチして強烈です。心に残る一作です。
「無題」
三上 寿子
象書(墨象)というジャンルに入れても、美術という大きな部野に入れてもその存在感は抜群です。横へ下へと動く筆致に思わず見とれてしまいます。ドキッとする才能を感じるのは私だけでは無いでしょう。
「おかあさんありがとう」
奥田 絢
ひらがなばかりの作品でこんなに心が動くのはなぜだろう・・・ずっと考えて見直していましたが、よい表現が見つかりません。でもやはり良いのです。墨の位置も余白のありどころも心打つ作品です。



写真部門 優秀作品
「華麗」
 千田 悟
赤い百合の花を三輪、中央からやや外してシンプルに切り取った作品ですが、被写界深度を浅くしてバックをぼかし、作者の撮影意図を明確に表現しています。
構図、色調も良く、心和む作品に仕上がっています。
「なんどもかよったユリ園」
 中嶋 真土
色彩豊かな花園の風景。とても美しく夢のある作品にまとめました。
色調、構図が良いだけに、前景に配された白百合のピントが甘いのが残念です。
「はなび」
 梅津 幸太
大空に咲く花火をとらえるのはなかなか難しい技術なのですが、スローシャッターで見事に捉えています。
しかもバランスよく2つの花火を画面中央にしっかと切り取っています。
バルブにしてもう少し長い光跡を捉えるとさらに華やかになりますので、挑戦してみてください。
「海はデッカイどー」
 氏家 庸二
碧い空と紺碧の海を爽快に切り取っています。 一見何気なく撮っているようにも見えますが、画面右側にカーブした道を配したことで、海の広さと共に心に広がる夢も写しこんでいるような、晴れやかな作品に仕上がりました。
「クマバチがんばれ こわいけど・・・」
 中村 伸也
熊蜂が花の蜜を吸っている場面を切り取った作品ですが、怖々写した割にはピントも絞りも適切で、撮影目的を余すところなく表現しております。
欲を云えば、被写体を中央から少し外す等整理して仕上げるといいでしょう。
「一輪のバラが咲いたよ」
 大友 凝視
被写体のピンクの薔薇を中央に配しただけの構図ですが、ピントのシャープさは抜群です。背景をぼかした事で、花の美しさをより強調した作品に仕上げています。
両サイドをトリミングし花を画面一杯に捉える等、もっと効果的な表現方法にも挑戦してみて下さい。
「ブルーインパルス」
 酒井 一重
ブルーインパルスの編隊飛行を望遠でとらえた作品ですが、編隊の4機をバランスよく切り取り、ピントも最適です。
手持ちで的確に捉えた努力を評価します。
「小山さん『帰ってこいよー』」
 野澤 充
道路脇に設けられた特設舞台で小山さん達がシャベル三味線で唄う「帰ってこいよー」の美声?
歌声が聞こえそうな人間味あふれる作品に仕上がっています。