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第33回「障害者による書道・写真全国コンテスト」宮城県大会 審査結果

第33回「障碍者による書道・写真全国コンテスト」宮城県大会
書道部門総評
昨年に比べると出品数も減って残念でした。
入賞と次に続く方の差はわずかですが、全体におとなしい印象となりました。指導して
くださる先生方、出品者の体調、苦労を思う時、良い作品とは何かと考えさせられます。
可能性を更に探りながら、これからも頑張ってほしいと切に願っています。 
加納 鳴鳳(宮城書芸院会長)
写真部門総評
第33回「障害者による書道・写真全国コンテスト」宮城県大会、おめでとうございます。
今回は出品点数が少なかったようですが、鹿踊りや災害復旧現場という特殊な被写体も
ありました。また、花やソフトクリームといった身近な題材にも目を向けており、皆さんの確かな美意識を感じました。
来年も素晴らしい作品を期待しております。
佐々木 光一(公益社団法人宮城県芸術協会執行理事)



書道部門 優秀作品
 
青山 良子「摯(すすむ)」
「摯(すすむ)」
青山 良子
超長鋒に淡墨、むずかしい用具を使いこなして、しっかりと破筆も含め仕上げる力量はさすがだと感じます。
 
益々のご健筆を祈ります。
宮本 関山「叫(さけび)」
「叫(さけび)」
宮本 関山
圧倒的な迫力があって、グイグイと心に響きます。点画の密度も濃く強く深い作品となっています。
造形的には書き出しの“口”が丸となったのが効果的でした。
南條 瑛子「寿」
「寿」
南條 瑛子
上位常連ですが、今回筆を静かに突き刺してテンポを意識されて書いているようですが・・・。
迫力よりも味わいが勝って秀作です。
下重 充徳「大道」
「大道」
下重 充徳
力むことなく、一本一本を大切に扱っているところが評価の対象となりました。名前も実に丁寧に仕上げられています。
大はもう少し伸びやかさが欲しかったですね。
久保原 六郎「天地」
「天地」
久保原 六郎
大変に書き慣れていて、形も整っています。名前の表情、全体の流れも美しいですね。
やはりもう少し紙面を十分に使いたいと感じました。
千葉 義博「燈籠」
「燈籠」
千葉 義博
全体のバランスは少し右側に寄っているのですが、これだけ難しい文字を丁寧に書いたことを評価しました。
次回は中心をとって密度を大切に書いてください。
平塚 金一「花火」
「花火」
平塚 金一
なんと豊かな情感なのでしょう。一画とて同じ表情をもたない線がお互い響き合い反発しあい、実に美しい“花火”に仕上がっています。
大変に良いものを見せていただき、嬉しくなりました。
南川 康弘「般若心経」
「般若心経」
南川 康弘
これだけの字数をまとめて書いた作品の出品は初めてでは・・・?
気持ちの充実なければ為しえない仕事です。大変よく頑張りました。



写真部門 優秀作品
中條 秀彦「晴れ上がったポピー祭り」
晴れ上がったポピー祭り
 中條 秀彦
みちのく森の湖畔公園のポピー園を見事に切り取った作品です。
晴れ渡った青空とポピーの赤とのコントラストが素晴らしい。また画面から余分なものを排除してシンプルにまとめたことで気持ちの良い作品に仕上がっています。
齋藤 和也「木々」
木々
 齋藤 和也
杉の美林を切り取ったものですが、手入れされた真っ直ぐな杉の木を並べたことで端正な作品に仕上がっています。
杉林は写真素材がたくさんありますので、これからも光の角度とかに注意して挑戦してみてください。
中嶋 真土 「ひだまりロード」
ひだまりロード
 中嶋 真土
桜並木を画面いっぱいに取り込み、屋根の影で遠近を表現したあたりはなかなかなものです。
花の質感も良く出ていてホッとする空間を創り上げています。
野澤 充「乱舞」
乱舞
 
野澤 充
鹿踊りの一場面を切り取った作品ですが、道路を練り歩く鹿踊りと沿道の観客を写しこんだことで、祭りの有り様を捉えています。
大胆な画面構成が祭りの緊張感を表現している作品です。
赤坂 知己「四角」
四角
 赤坂 知己
客のいない待合所風景でしょうか。遠近法を使った道路の表現が、味のある作品に仕上げています。
「全便欠航」の張り紙が効いています。
村上 光男「夏のあじさい」
夏のあじさい
 村上 光男
アジサイの花を下から大胆に切り取ったことで面白い作品に仕上がっています。
上を詰めて、下の花をもう少し入れると、もっと素晴らしい作品になりますので挑戦してみてください。