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第35回「障害者による書道・写真全国コンテスト」宮城県大会 審査結果

第34回「障害者による書道・写真全国コンテスト」宮城県大会 審査結果発表
 
書道部門総評
まず、このコロナウイルス禍の中で指導にあたられた職員、先生方にたいして心からの敬意を表します。対面での指導が困難な時に出品が増加したことに驚いております。作品はやはり例年に比べて〝小ぶり〟練習不足もあるのでしょうか?我々もそうですがこの環境下での製作には限界があります。本当に良く頑張った作品が多くこの展覧会の意義をあらためて感じております。
加納 鳴鳳(宮城書芸院会長)
写真部門総評
第35回「障害者による書道・写真コンクール」宮城県大会、お目出度うございます。
今年は出品者が22名でした。お洒落な作品もありましたが、動的作品が少なく、風景等の静的作品が多かったことから、やや躍動感にかけた感がありました。皆さんの周りにも多くの素材があると思いますので、いろいろな角度から挑戦してみて下さい。来年も素晴らしい作品を期待しております。
佐々木 光一(公益社団法人宮城県芸術協会参事)



書道部門 優秀作品
「厭」
青山 良子
〝さすが〟という他はありません。
やわらかい線情、濁りのない青墨の美しいにじみ!選文には笑えましたが託された方は大変だなあ…と。
豊かな作品素敵です。
青山 良子「厭」

※全国コンテストで3回入賞された方は宮城県大会「殿堂入り」とし、入賞対象外とします。


「和顔」
佐々木 一重
仮名用の薄手半紙に濃墨という大変難しい組み合わせでしたが伸びやかに書けています。特にツクリへと向かう鮮やかさは見事です。全体をもう少し上に書くと更に雄大になります。
佐々木 一重「和顔」

「蜜蜂」
佐々木 睦子
やや右に傾斜してはいるのですが、これだけ密度の高い二文字を非常に厳しい線で仕上げています。名前まで気持ちが一貫しており丁寧さが伝わる作品です。
佐々木 睦子「蜜蜂」

「決心」
大森 透
なんとも豪快な作。存在感に圧倒されます。一点一画をおろそかにせずビリッ、ズシリと気持ちが紙に響いてきます。名前も作品とマッチする様に書きたいものです。
大森 透「決心」

「風 ふかれて」
髙橋 直史
常連の方ですね。毎回楽しみに拝見しています〝言葉を書く〟ということは難しいことです。今回は〝風〟の中の〝虫〟の部分と〝ふかれて〟がとても素敵にコラボレーションしています。
髙橋 直史「風 ふかれて」

「幽霊」
髙橋 頼人
どでかい幽霊で驚かされましたが、実に力にあふれ筆を正しく丁寧に扱っています。大変書きにくい文字でしたが全力でぶつかった姿が浮かんできます。快作です。
髙橋 頼人「幽霊」

「神楽」
武田 良子
指導に当たられている方が詳細なコメントを書いておられますのでそれに譲りますが達筆な方ですから重心が上に行くことは気を付けましょう。
武田 良子「神楽」

「躍動」
鎌田 久夫
不自由な手で書いたとは思えない流れの美しい作品です。墨量の変化もしっかり出ていて立体感も十分です。これは欲ですが……〝力〟がもう少し広ければさらに良くなりましたね。
鎌田 久夫「躍動」

「神王」
菅原 拓
〝申〟が少し曲がっているのですがこの線質の美しさ、充実感には驚きました。雄大で余白の美しさはズバ抜けています。これからが楽しみな人です。
菅原 拓「神王」



写真部門 優秀作品
「綺麗、美しいボールペン」
 菅原 帆乃香
店先に並ぶボールペンを美しいと感じてシャッターを押す。
その感動がいい作品を生むという証ですね。
落ち着いた色調でまとめ、構図も斬新でまとまりのある作品です。
菅原 帆乃香「綺麗、美しいボールペン」

「ダンボルギーニ」
 音羽 祥
ダンボールで造った本物そっくりの車を画面いっぱいに切り取った作品。
大胆な構図と色彩が目を引く仕上がりです。
音羽 祥「ダンボルギーニ」

「水辺のお洒落さん」
 鈴木 たか子
余計なものを一切省き、チョウトンボを主役にすっきりとした画面構成はなかなかのもので、完成の豊かさにエールを送りたい。
左下に映り込みがなければもっと良かった。
鈴木 たか子「水辺のお洒落さん」

「庭先のバッケ」
 津田 マサミ
庭先の蕗の薹を画面いっぱいに切り取ったのは関心の大きさかもしれない。
それだけ作品としては、良いものに仕上がっています。
津田 マサミ「庭先のバッケ」

「麗しの楊貴妃」
 尾崎 博行
石楠花を大きく取り入れた画面構成で、花そのものの美しさを無駄のない作品です。楊貴妃のような気品を感じたのですね。
尾崎 博行「麗しの楊貴妃」

「密です・・・」
 後藤 真一
軽鴨の集団を切り取った作品で。世間はコロナ禍で騒いでいても、おかまいなしで密状態を作っている。風刺の効いている作品です。
後藤 真一「密です・・・」

「女川町の風景」
 柴崎 翔和
大震災から復興した女川町を切り取った作品。
梅雨の時期のしっとり感がでています。
柴崎 翔和「女川町の風景」

「真っ赤な選手団」
 佐々木 敏方
真っ赤に熟れたミニトマトを、そうめん祭り出場の選手と捉えて切り取った作品。申し分ない色彩感覚です。
佐々木 敏方「真っ赤な選手団」